こんにちは、ととっぷぶろぐです。
建コンで仕事をしていて、「概略・予備・詳細設計って何?」と疑問に思っていませんか?
今回の記事では、概略・予備・詳細設計について解説をしています!
今回の記事では、建設コンサルタント業界で働く予定・新入社員の方に少しでも役に立ちたいという思いで記事にしています!
また、当記事では建設コンサルタント業界で働く新入社員の方のスタートダッシュの助けになるはずです。
ではどうぞ!
概略・予備・詳細設計とは?
まずは簡単に概略・予備・詳細設計についてまとめます。ちなみに構造物を設計することを例として説明します。
これが主な設計内容です。
イメージとしては
こんな感じで、概略設計からどんどん詳細に詰めていくイメージです。
では、細かく説明していきます!
概略設計とは?
概略設計とは、作成する構造物の比較案・最適案を提案することを言います。
例えば擁壁を設計する場合、擁壁はたくさん種類があるためその中から現地状況や地質状況から実際に施工可能な擁壁を選定していきます。
「この現地状況だとこの擁壁は倒れてしまいそうだから別の擁壁が良い」や「この地質条件だったら沈下してしまいそうだからNG」などたくさん比較していきます。
この比較には、実際に現地に行き、資料を集め、それを使って比較していく必要があるため早くても3か月はかかってしまいます。
予備設計とは?
予備設計とは、概略設計を基に技術的・社会的・経済的な面から比較案を提示し、必要な図面を作成することです。
例えば概略設計で3つほどに構造物を絞れていたとしたら、「施工実績・お金・環境」などを比較して最適案を提案します。
特にお金関係は非常にシビアで、税金を使って施工をするため無駄なお金を使うことは出来ません。
ですので、ほとんどは一番安価な構造物が採用されやすいです。
また、比較し最適となった構造物の断面図や平面図なども作成するのがこの設計の内容です。
詳細設計とは?
詳細設計とは、予備設計を基に工事に必要な図面などを作成する設計です。
工事に必要な図面のことを工事発注図といいます。
工事発注図の他に、どの材料がどれだけ必要かをまとめた数量計算書やどうやって施工するかまとめた施工計画図なども作成します。
詳細設計は非常に大切で、今までの設計の総まとめとなるので責任は重大です。
詳細設計の中にも、詳細修正設計とか色々あるよ!
3段階に分ける意味って?
そもそも設計って3段階に分ける意味あるの?
「概略・予備・詳細設計の3段階に分ける意味ってあるの?」と思いませんか?
私も最初思っていました。
ですが実は3段階に分けることは非常に大切なんです。
理由① ミスエラーを防ぐ
建設コンサルタントにとって、設計ミスは人の命に関わってきてしまうため、絶対に防ぐ必要があります。
例えば、2021年7月に起きた熱海の土砂災害は不適当な盛土が原因で甚大な被害が出てしまいました。
これはどこかのコンサル会社が行ったことではないですが、建設コンサルタント業界で盛り土の設計を行うことは多々あります。
そういった時に、設計ミスをしていると地震や降雨などによって甚大な被害が出る可能性があります。
3段階に設計を分けることで、第3者の目線で設計を見直すことが出来るのでミスがあった場合も見つかることがあります。
こういった理由で、3段階に分けているということです。
理由② 分けないと設計量が膨大
もう1つの理由は、分けないとそもそもの設計量が膨大だからです。
もし1つの設計の中で全て行うとすると、比較から工事に必要な図面を作るまで全て行う事になります。
正直こちら側からすると気が遠くなるほどの量です。
分けることでしっかり適切な仕事量になるということです。
まとめ
今回の記事では、「概略・予備・詳細設計とは」について説明しました。
もっと詳細にどんなことをするのか知りたい!という方も多いかと思います。
ですので今後、概略・予備・詳細設計についてどんな設計を行うか具体例を踏まえてもっと詳しく解説する記事を書く予定です!
ですのでぜひ、時々でも良いので当ブログを見に来ていただけると幸いです!
ではここまで読んでくださりありがとうございました!
コメント